家具のいろいろ★PARTⅠ




アンティーク(調)家具が製作された時代、また、そのデザインが考案された時代はその家具の脚を見るとだいだい分かります。

文化、戦争、宗教、様々な歴史の流れの中で、興った流行、またリバイバルは、人心とは決して無縁ではなく、時代の必然だったと言えます。そんな、時代を映すアンティーク家具のデザインを、その脚にフォーカスして紹介したいと思います〜


カブリオール(cabriolet)
動物の脚を模してデザインされた、家具の脚の形状。猫脚や鳥脚等とも呼ばれています。
カブリオールはフランスのダンスの専門用語で、はずむとか飛び跳ねるという意味です。
ギリシャ文明や古代中国にまで遡り、フランスではロココ、イギリスはアン女王の時代に華麗に再登場します。
イギリスのクイーン・アン様式のいすやテーブルに採用されたカブリオール脚の膝部には,帆立貝の彫刻がほどこされたが、ジョージアン期初期のカブリオール脚には精巧なライオンマスクや葉飾がとりいれられた。


テーパード(Tapered)
 
ギリシャローマの古典様式に回帰した18世紀中頃から19世紀にかけて、家具の脚は余計なものをそぎ落として直線的になっていきます。先細りのテーパードレッグはまさにこの時代のシンプルで優美デザイン。


バラスター(Baluster)

バラスターは階段などの手すりや欄干を支える支柱のことで、「石榴の花」を意味するbalaustraに由来し、開きかけ蕾に似ていることから名付けられたそうです。断面が円形で,刳形(くりかた)をつけて上方で細く,下方に膨らみをもつ花萼形をとることが多い。


バルボス(Bulbous)

バルボスレッグの名前は、球根状の脚という意味です。
その歴史はバージングイーンと呼ばれるエリザベス女王の時代、16世紀に遡ります。この時代に家具に使われていた主な木材は堅くて重厚なオーク材。そのオークの無垢材を挽き物の技術を使って球根状に削り出し、カップ&カバーやアカンサスの葉などを象った破力のある彫刻は王室や貴族の権威の象徴でした。